こんにちはHIDEです。
学生時代、西武池袋線の沿線に住んでいたこともあり、江古田にはある種の親近感があります。当時の私の部屋の最寄り駅は3駅ほど所沢寄りでした。にもかかわらず、馴染みの喫茶店も居酒屋も、ビデオレンタルのお店まで、江古田にあり、車や時には電車を使ってまで通っていました。
当時の江古田駅は木造の古い駅舎で準急や急行の通過待ちをする為のホームを含めて4つの乗り場を備えた駅でした。エスカレーターはありませんでしたが、今と同様に、線路を跨ぐ通路で各ホームとつながってい為、電車の乗降のたびに階段を上り下りする必要があり、飲んだ後などは面倒に感じたものです。
街並みについては、大規模な再開発等が無かったため、昔ながらの路地も、いまだに健在です。当時から、学生街特有の“無駄な活気”にあふれていて、そこにいるだけで、根拠のない活力を感じることができました。
もしかすると、それは自分でも何かできるかも知れないとの“妄想”の世界に浸ることができただけかもしれませんが、学生だった私が、1980年代後半の江古田、駅近の喫茶店でクレープを食べながら自分勝手な妄想に浸っていたころ、数百メートル離れた千川通り沿いの喫茶店では「ゆうきまさみ」氏が後に伝説的なアニメーションとなる、「パトレイバー」の原案を構想、具体化に動き出し、出渕裕氏や伊藤和典氏、高田明美氏、ついには押井守氏まで巻き込んでやがて「ヘッドギア」につながっていったのですから、私が感じていた雰囲気はまんざら“妄想”だけではなかったのかもしれません。
江古田は今でも私の好きな街であり続けていますが、街並みは随分と変わってしまいました。それでも、そこここに散見される当時の面影は、流れた時間の重みと共に、途切れることのない、その連続性も感じさせてくれます。
2020年初夏の江古田の朝の風景です。