自粛警察

「罰則」「強制力」のない「新型インフルエンザ等対策特別措置法」と「自粛」のメカニズム

「自粛警察」(私刑)は程度の差こそあれ、日本社会では平時からどこにでも見られる現象です。

そもそもが政府主導による「自粛」とは、個々人の「規範意識」(正義)という、実体のない基準に基づく国家レベルでの「同調圧力」です。そして、その「同調圧力」を前提とした法律が、「新型インフルエンザ等対策特別措置法」です。いわゆる「空気読めよ」を基準とした、有形無形の「自粛警察」(私刑)への恐怖心に強制力を期待した法律であるといえます。

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感染爆発の重大局面

 


小池知事は記者会見で都民に対し、「感染爆発の重大局面」だとして、週末、夜間の外出の自粛と共に、平日もできるだけ自宅で仕事を行うように要請しました。いかにも日本的な、法に基づかない「要請」ですが、実質、他国の緊急事態宣言と同様の内容です。

また、懸案だった、K-1の後楽園での興行も結局「要請」を受け入れて、「無観客試合」となったとの発表も会見中にありました。このケースは「要請」と言いつつ、社会的圧力による「強制」であることは間違いありません。

興行の開催には反対でしたが、「要請」と言いつつ、「強制」するのは、無自覚で抑制のきかない「私刑」に他なりません。法治国家である以上、他者の行動を制限するには明確な法的根拠が必要です。

本日(3月26日)、改正新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく政府対策本部が設置され「緊急事態宣言」を出せる体制が整いました。ここしばらくは状況の改善が望めない以上、早急に「緊急事態」を宣言して、「法」に基づく体制を整えるべきです。このまま「私刑」が継続すれば、国民全体のパニックを引き起こし、一部の行き過ぎた「正義の味方」による、「私刑」の実力行使を招きかねません。

原宿 旧駅舎最後の日 2020年3月20日

こんにちは、HIDEです。

浪人時代、代々木の予備校から歩いて訪れたのは、いまから30年以上昔の話です。初めて見たその姿は、英国の絵本に出てくるような、牧歌的な雰囲気があって、”可愛い”駅舎だなと思ったのをぼんやりと思い出します。(まだ、自動改札でもなかったような・・・。)

HARAJUKU STATION
20200320の原宿駅

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感染者≠感染発覚者

こんにちはHIDEです。

「感染者数」とは

テレビのニュースやワイドショーでは相変わらず「感染者数」を議論の前提として放送していますが、現在の国内の検査状況を考えると何らかの前提として使えるデータでないことは誰が考えても解ることです。にもかかわらず、全国一律の施策に反発する地方の首長の中には自身の自治体に未だ感染者がいないことを根拠として主張する人がいたります。あれだけ、中国からの観光客を受け入れていたのですから、程度の差こそあれ、日本全国津々浦々まで、汚染されていると考えるられます。

メディアは「感染者」と「感染発覚者」の違いを明確にした上で、「死亡者数」や今後出てくるであろう「市中感染率」等、一定の客観性のある数値をもとに、報道すべきです。

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カルロス・ゴーン氏と堀江氏の会談

こんにちはHIDEです。

先日、堀江氏がYOUTUBEで会談の模様をUPしました。

会談映像の意味するもの

内容的に真新しいものはありませんでしたが、メジャーメディア以外でゴーン氏の映像が配信されたことは新鮮でした。堀江氏からはゴーン氏との1月中に会食の予定が「国外逃亡」でできなくなったとの情報が発信されていましたから、その”約束”を改めて履行したのかもしれません。

事の真偽はともかくとして、昭和の時代であれば、ゴーン氏は国外逃亡した犯罪者として一方的にマスコミが報道(叩いて)して、”1件落着”となっていたものが、令和の現在では個人でも反論することができるようになったことを実感させる映像でした。(あれほど、ゴーン氏のコメントを欲しがった日本のマスコミは何処もこの会談について取り上げていないようですが。)

既存メディアと、インターネット

当初、インターネットの情報は既存のメディアと比較して、「信用できない」と、世間的に著しく低い評価でした。しかし現在では、既存メディアでも”杜撰な取材手法”や、”でっち上げ””捏造”に近い内容、”世論誘導”や”自社にとって都合の悪いことは報道しない”等、程度の差こそあれ、本質的にはインターネットの情報と変わらないことが次第に明らかになってきました。

つまり、インターネットの情報、既存のメディアの情報、どちらかが、「信用できる」というわけではなく、どのメディアも等しく、無条件では「信用できない」ことが一般的に明らかになりました。

そのことにより、複数の情報源から情報を取得し、一次情報との距離、過去の実績等にも考慮しながら、情報を吟味するという、ごく当たり前の「お作法」が、一般化されつつあります。

既存メディアの新聞やTVが情報の世界の「神」(真理)から引きずり降ろされて、「人間」(One of them)になったことを、いまだに理解できない一部の人もいますが、広告費や各種コンテンツのシフトを見るまでもなく、最早、「神」にもどることはできません。

一方通行の電波放送や新聞というインフラは早晩、淘汰され、それらの文化やノウハウはコンテンツとして新しい情報ネットワークの中で変容しながらも生き残っていくでしょう。

その大きな変革は今まさに起こりつつあります。その只中にいると思うと、少しワクワクしませんか。

”会社として悪いことをしたと思っていない”

静岡の県議会議員が大量のマスクをYAHOOオークションで販売していたことがばれて、一言。

「会社として、悪いことをしたと思っていない。」

これはきっと本音だと思います。

謝罪会見では、「道義的にゆるされない」としたものの、「自分では値段を決められなかったから、市場に決めてもらおうと思った。」「以前、仕入れていたものなので、”転売”ではありません。」との釈明がありました。

既にコメディですが、地方議員あるあるですよね。

・パターン1

視聴率に結びつかないので、メジャーメディアの監視が殆どない環境で、地方都市特有の独自の「村社会」を形成、「地元の名士」の皆さんが利権を独占。下手すると、無投票当選で多選されて、「家業」として、「世襲」「不労所得」に近い皆さんもすくなくありません。「停滞」「淀み」そんな言葉がぴったりです。

・パターン2

そこに登場するのが、東京帰りの「エリート」さん。「元エリート商社マン」だったり、「元都銀のエリート銀行マン」だったり、極稀に、「中央官庁の元エリート官僚」だったりもします。彼の場合は「MBA取得」の「青年実業家」です。

彼らは、都会的なスマートな雰囲気で、なんだか「新しい風」を吹かせてくれそうです。しかし、そのうち何割かは、単に何らかの理由で、新たな”収入源”が必要な皆さんだったりします。

もちろん、地元への貢献を真剣に考えて活動されている方もいらっしゃいますが、上記2パターン系の人も結構な数いらっしゃるのではないでしょうか。地方で活動したことのある営業の皆さんは、よくご存じのことと思います。W

 

 

新型コロナウイルスよりも恐れるべきもの

こんにちは、HIDEです。

野党の仕事は「政権批判」ではありません。ですが、歴代の日本の野党はまさに「政権批判」が”お仕事”だったように思います。

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2020年2月21日 訪日観光客のいない銀座

こんにちは、HIDEです。

先週の金曜日、銀座で動画を撮影してきました。結果として、新型コロナウイルスの影響で、訪日観光客の姿がない銀座を撮影することになりました。【銀座(中編)「中央通り」は前回公開の動画と同じです】

もちろん、平日午後の銀座ですからそれなりに歩いている人はいるのですが、外国人のほとんどいない、まるで、昭和の銀座を歩いているような、不思議な気分でした。ただ、この状態が続くと日本経済に深刻な影響を及ぼすことになります。

政府から集会等に関して、正式な中止要請が出されて、コンサートの中止や、一部学校の休校など、具体的な動きが出てきた印象です。また、新たな検査法も開発されつつあるとのニュースも聞こえてきました。

疫学的な対策は徐々に進みつつありますが、これらは対策であると同時に、経済的には問題を更に深刻化させる毒薬でもあります。そして、この影響はウイルス終息後も長期間にわたって続くことになり、場合によっては、ウイルスよりもはるかに多くの被害をだすことも有り得ると考えられます。

新型肺炎による死者はニュースになりますが、経済的困窮による被害は個々にニュースになることもなくこれから数年にわたって続くことになるのです。緊急融資等、経済的な対策も継続的に同時並行で実施することが必要です。

 

新型コロナウイルス 二次感染拡大

こんにちは、HIDEです。

今の日本は本当に”大変”なのでしょうか? 間違いなく”大変”ですよね。

一部の専門家はかなり深刻なお話をされていますが、国会を眺めていても相変わらずの「桜」三昧。政府の対応も、中国からの入国もいまだ一部の制限のみ。逆に諸外国からは入国制限が次々と設定されています。この三連休のイベントの開催も結局「主催者」判断としてしまいました。

訴訟リスクや、経済的損失も踏まえての判断なのは理解できますが、政府が明確な指針を出さない為に、主催者側として「中止」にする大義名分を奪ってしまっているようにも思えます。

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