昭和の時代は、情報の隠匿や、慣習、不文律などによって、大人の「権威」は守られてきました。
SNSが普及した今日では「大人のアホさ加減」が、情け容赦なくさらされます。
皆様、ご注意召されよ!#ゲームは1日60分 #香川県議会https://t.co/4TG5GNMDZh— eijin-sola (@EijinSola) February 15, 2020
おはようございます。HIDEです。
香川県議会で全国初の条例として「ゲームは1日60分」などと家庭内で守るべき「基準」を条例で規定することを目指しているとのニュースを受けてのツイートでした。
この条例も、昭和の時代なら、地方紙の一記事、せいぜい夕方のニュースでローカルトピックとして取り上げられる程度、運が悪くてもどこかの週刊誌の小ネタになる程度で世間的に取り上げられることもありませんでした。
都市部とは異なる時間軸が流れる、一地域(もしくは一個人)のヒステリックに高まった意向を受けて発議されるのが、この手の議案です。どこかの学校の校則と同様に、ごく限定された人々に、ある種の”達成感”を与えただけで、「白ポスト」と同様に田舎の自虐ネタになる程度のものでした。
ところが、時代は「令和」。SNSの普及とともに、都市部と地方の時間軸の差が、急速に縮まりつつあります。SNSと無縁の「声の大きい方々」や旧来型の「地方議会の名士」の方々をのぞいて・・・。
この間抜けな条例はSNSによって白日の下にさらされ、昭和なら黙って従うしかなった地元の高校生からも声があがります。大手メディアのニュースと異なり、SNSは双方向性があるため、「賛同」が形になります。「バカバカしい」ことを「バカバカしい」と平和的、効率的に主張し全国から賛同を得られるようになったわけです。
そもそも、検討している議員の方々はWebについて、どの程度の知見があるのでしょうか。ここからは勝手な想像ですが、ガラケー終了で、仕方なくスマホを持っていてもキャリアメールと電話だけ、SNSはもちろん活用していますが、スタッフがやっています的な方々が大部分ではないでしょうか。
そんな方々が、どうやって、Web環境について議論をするのでしょう。せいぜいが、おじ様御用達の週刊誌や批判こそ正義の紙媒体の二次、三次情報を切り貼りするのが精一杯でしょう。(検討委員会 委員長の大山一郎県議のWebサイト)
もちろん、ゲーム依存への対策は必要ですが、それは条例で「ゲームは1日60分まで」と決めることでないことは、議論以前の問題です。
SNSの功罪は色々ありますが、誰でも等しく「それ、おかしくないですか?」と平和的に効率的に主張できるようになったことは間違いなく素晴らしいことです。